大会長挨拶
この度、第32回日本産業精神保健学会を、2025年8月23日・24日に法政大学市ヶ谷キャンパスにて開催させていただくこととなりました。まずは、本大会の準備に着手して以来、ご尽力いただきました多くの皆様に感謝申し上げます。献身的にご尽力くださった副大会長の小林由佳先生、事務局長の佐倉健史先生、事務局の阿部叔子先生、たくさんの魅力的な企画を手掛けてくださった運営委員の先生方、黒木宣夫先生、田中克敏先生、吉村靖司先生をはじめとする学会理事の先生方、学会事務局の方々、共同企画の実現に協力いただいた産業保健法学会の小島健一先生、キャリアカウンセリング学会の馬場洋介先生、そして、座長・演者としてご参加くださる先生方、参加手続きをしてくださった皆様に厚く御礼を申し上げます。
今回のメインテーマは「変化の時代におけるキャリアの多様性~産業精神保健における方向性と支援のあり方を探る~」と致しました。近年、働く人々をとりまく社会自体が大きく変化しています。特にコロナ禍を経て、リモートワークの普及、DX化が大きく進み働き方が多様化するとともに、シニア労働者、外国人労働者の活用、障害者雇用促進、LGBTQへの理解を背景に、多様な人々が共に働いていくことが求められています。
多様な人々が多様な働き方で共に働いていく中で、産業精神保健に関わる私たちは、どのようにひとりひとりのキャリア、メンタルヘルスを支援していったらよいのでしょうか。支援をする際に、従来の考え方、方法で充分なのでしょうか。今後、どのような方向性を見出し、支援につなげていったらよいのでしょうか。今回の大会では、これらの問いを共に考え、実践につなげていくために学際的な知見の提供や職種を超えた学会員同士の体験の共有の場としたいと考えています。そして、運営委員の先生方のご尽力のもと、様々な視点からこれらの問いを考えることができる多岐にわたるプログラムを準備しております。具体的には、シンポジウム15題、教育講演5題が準備され、参加者同士が学びあうことができるワークショップ5本とワールドカフェが準備されています。また、21題の一般演題が報告されます。これらの場を通じて、多種多様な専門家による知見の共有、討議が繰り広げられる予定です。
大会参加者の皆様にとって、本大会が有意義な場になることを切に願う次第です。
終わりに、本大会開催にご協力いただいた皆様に改めて深謝申し上げます。

第32回日本産業精神保健学会
大会長
大庭 さよ
(メンタルサポート&コンサル東京 合同会社)